英語コーチングのサイトを見ていると、どこも判で押したように「第二言語習得研究にもとづく」と書いてあります。ところが、それが具体的に何なのかを説明しているページは、意外なほど見つかりません。
私はTOEIC990点・英検1級の英語コーチで、英語コーチングの比較サイトを運営しています。
そこでこの記事では、この言葉を看板に掲げている2社の公式サイトを2026年9月8日に開いて、そこに書かれている説明だけを並べました。ENGLISH COMPANY公式サイトと、STRAIL公式サイトの2つです。
先に断っておきます。この記事は論文を読んで書いたものではありません。私は一次資料である研究論文を当たっていないので、学術的な内容の要約は一切しません。扱うのは「◯◯社の公式サイトにはこう書かれています」という事実だけです。
公式に書かれていなかったことは、それらしい説明で埋めずに「公式ページには記載がありませんでした」とそのまま書きます。
看板に掲げられている言葉ほど、中身を確かめる価値があります。数十万円を払う前に、その会社が何を根拠だと言っているのかを、自分の目で読んでおくべきだからです。
【結論】第二言語習得研究とは「人が母語以外の言語を身につけるプロセスやメカニズムを研究する学問」と公式に書かれていました
結論から書きます。定義そのものが、両社の公式サイトにほぼ同じ文言で載っていました。
STRAIL公式サイトのサービスページには、次のように書かれています。「人が母語以外の言語を身につけるプロセスやメカニズムを研究する学問である第二言語習得研究(SLA, Second Language Acquision)によって、多くの人に当てはまる効果的な学習法が明らかになりつつあります。」
ENGLISH COMPANY公式サイトのメソッドページにも、ほぼ同じ表現があります。「人が母語以外の言語を身につけるプロセスやメカニズムを研究する学問『第二言語習得研究』では、言語習得には “効率的な学び順” が存在するとされています。」
| 公式サイト | 第二言語習得研究の説明(原文の表現) |
|---|---|
| STRAIL(サービスページ) | 人が母語以外の言語を身につけるプロセスやメカニズムを研究する学問 |
| ENGLISH COMPANY(メソッドページ) | 人が母語以外の言語を身につけるプロセスやメカニズムを研究する学問 |
| STRAIL(オンライン受講ページ) | 言語習得の科学「第二言語習得研究」 |
| STRAIL(よくある質問) | 第二言語習得という英語学習の科学 |
出典はSTRAIL公式サイトのサービスページとENGLISH COMPANY公式サイトのメソッドページで、いずれも2026年9月8日に確認しました。
両社は同じ会社が運営する姉妹サービスなので、表現が揃っているのは自然です。ここから先は、この定義から各社が何を導いているかを見ていきます。
第二言語習得研究の英語表記はSLA|公式サイトの記載をそのまま置きます
英語表記を明示していたのはSTRAIL公式サイトのサービスページだけでした。
そこには「第二言語習得研究(SLA, Second Language Acquision)」と書かれています。
なお、STRAIL公式サイトの英語コーチングの解説ページでは、同じものが「第二言語習得研究(SLA)」と略称だけで表記されていました。
ENGLISH COMPANY公式サイトのメソッドページには、英語表記の記載がありませんでした。日本語の「第二言語習得研究」だけで統一されています。
| ページ | 表記 |
|---|---|
| STRAIL サービスページ | 第二言語習得研究(SLA, Second Language Acquision) |
| STRAIL 英語コーチングの解説ページ | 第二言語習得研究(SLA) |
| STRAIL オンライン受講ページ | 第二言語習得研究(英語表記なし) |
| ENGLISH COMPANY メソッドページ | 第二言語習得研究(英語表記なし) |
上の表の綴りは、公式ページに掲載されているとおりに書き写しています。私の側で直していません。
公式の記述を扱う記事なので、原文の表記をそのまま置くという方針でやっています。この点だけ、あらかじめお断りしておきます。
第二言語習得研究から公式が導いている主張は「効率的な学び順がある」でした
定義よりも重要なのは、そこから何を導いているかです。ENGLISH COMPANY公式サイトの主張は明確でした。
人が母語以外の言語を身につけるプロセスやメカニズムを研究する学問「第二言語習得研究」では、言語習得には “効率的な学び順” が存在するとされています。たとえば、リーディングがままならない状態でリスニング練習を繰り返すことは最短距離とは言えません。リスニングが苦手なままスピーキングを頑張っても効果は薄いものです。大切なのは、自分の現在地に合わせて最適な学習を選択すること。
ENGLISH COMPANY公式サイト メソッドページ(2026年9月8日確認)
「学び順がある」というのが、この会社が第二言語習得研究から取り出している中心的な主張です。
同じページには「優先して克服するべき課題の解決にフォーカスすることで無駄を省き、最短ルートでの英語力アップを実現します。」とも書かれていました。
STRAIL公式サイトの側は、少し違う角度から書いています。「多くの人に当てはまる効果的な学習法が明らかになりつつあります。」という表現で、汎用性のほうを強調していました。
順番を重視するのがENGLISH COMPANY、属人的でない方法を重視するのがSTRAIL。公式の書き方を並べると、力点の置き方がわずかに違って見えます。
第二言語習得研究を根拠にしたフェーズ分けが、公式サイトに9段階で載っていました
「学び順がある」という主張を、ENGLISH COMPANY公式サイトは具体的な表に落としていました。ここがこの会社の公開情報でいちばん中身の濃い部分です。
| Phase | 状態(公式の説明) | 優先して取り組むトレーニング(公式が一例として挙げているもの) |
|---|---|---|
| Phase 0 | 基本文法・基本語彙。中学や高校で学んだ知識をかなり忘れている状態 | 基本単語の習得、パターンプラクティス |
| Phase 1 | ゆっくり読めば理解できる。返り読みをしてスピーディーに読めていない状態 | チャンクリーディング、サイトトランスレーション |
| Phase 2 | すばやく読める。ただし音になると聞き取れない状態 | 音声変化のルール、ディクテーション |
| Phase 3 | 音声知覚ができている。ただし内容理解が追いついていない状態 | プロソディー・シャドーイング |
| Phase 4 | 理解の処理がすばやくできる。ただし次のアクションに移れない状態 | コンテンツ・シャドーイング |
| Phase 5 | 記憶にとどめておける。まだうまく話したり書いたりできない状態 | コミュニケーション・ストラテジー、クイックライティング |
| Phase 6〜8 | 正確に/流暢に/複雑に話し、書くことができる | 公式ページには具体的なトレーニング名の記載がありませんでした |
同じページには、用語の説明も添えられていました。公式が書いている定義をそのまま並べます。
- パターンプラクティス:身につけたい文法表現が入った例文を少しずつ変化させ、文の型(パターン)を定着させるためのトレーニング
- チャンクリーディング:英文を意味のかたまり(チャンク)ごとに理解していく読解法
- サイトトランスレーション:チャンクを見た瞬間に意味を思い浮かべて日本語に置き換えていくトレーニング
- ディクテーション:聞こえた英文を紙に書き取るトレーニング
- プロソディー・シャドーイング:音声だけに集中して行なうシャドーイング。音声知覚の自動化が促される
- コンテンツ・シャドーイング:意味や内容を思い浮かべながらリピートするシャドーイング。理解の処理の自動化が促される
第二言語習得研究という言葉が、ここまで具体的なメニューに落ちている公開ページは多くありません。
ただし、公式ページには「※一例」という注記が付いています。この表がそのまま全員に当てはまる処方箋として提示されているわけではない、という点は読み落とさないでください。
第二言語習得研究は「症状」ではなく「原因」を見る|公式が使っている医師のたとえ
両社の公式サイトが揃って使っているのが、医師のたとえです。
たとえば医師が診察をするとき、まずすることは症状をみること。そして、その症状を生み出す原因を精緻に探り当てることです。(中略)STRAILでは、大学や大学院などで言語について学んだ専門性の高いコンサルタントが、「聞けない」「読むのが遅い」「話せない」などの様々な症状から、その症状の原因となっている課題、つまり知識やスキルの抜けを発見します。正確な課題発見こそが、英語学習コンサルティングの、もっとも重要な手順です。
STRAIL公式サイト サービスページ(2026年9月8日確認)
ENGLISH COMPANY公式サイトのメソッドページにも同じ構図の説明があります。「お医者さんが症状から病気の原因を特定して処置方法を決めるように、今のあなたにとって最適な学習方法を『処方』します。」という書き方でした。
STRAIL公式サイトの英語コーチングの解説ページには、この考え方を具体化した例が載っていました。
「たとえば『リスニングが苦手』という場合でも、原因は語彙力・音声知覚・処理速度など人によって異なります。」という一文です。
| 症状(本人の自覚) | 公式が挙げている原因の候補 |
|---|---|
| リスニングが苦手 | 語彙力/音声知覚/処理速度 |
| 聞けない・読むのが遅い・話せない | 知識やスキルの抜け(コンサルタントが特定する) |
症状の名前と、その原因は違う。これが両社の公式サイトが共通して置いている出発点です。
第二言語習得研究を掲げる公式サイトが、名指しで排除している方法があります
STRAIL公式サイトは、何を根拠にするかだけでなく、何を根拠にしないかまで書いています。ここは他社ではあまり見ない書き方です。
属人的な英語習得の経験に基づく方法、有名人がお薦めするなんとなく効果のありそうな方法、インターネット上でのエビデンスのはっきりしない方法を排し、学問的に意味のあるとされている方法をご提案できます。
STRAIL公式サイト よくある質問(2026年9月8日確認)
同じ趣旨は、サービスページにも書かれていました。「『英語ができるようになった人』の属人的な学習法や、思いつきの方法、また学問的には効果が認められない方法を廃し、できるだけ多くの人にあてはまる英語の学び方をご提案します。」という文です。
- 属人的な英語習得の経験に基づく方法
- 有名人がお薦めするなんとなく効果のありそうな方法
- インターネット上でのエビデンスのはっきりしない方法
ENGLISH COMPANY公式サイトの特長ページにも、否定される学習法の例が具体的に並んでいました。
「リスニングができないからたくさん聞く」「英会話していれば自然に耳が慣れるだろう」「とりあえず毎日シャドーイング」の3つが、非効率な学習法として図の中に置かれています。
そのうえで課題を「単語を知らない」「音声変化が分からない」「文法は分かるが処理が遅くてついていけない」に分解し、それぞれに単語学習・ディクテーション・コンテンツシャドーイングを当てる図が続きます。
第二言語習得研究を学んだ人が指導する、と公式サイトに書かれています
この言葉を掲げる以上、指導する側の要件がどうなっているかが問われます。両社ともよくある質問に記載がありました。
ENGLISH COMPANYのトレーナーは全員が日本語を母語としており、ネイティブ講師はおりません。高い英語力を有することはもちろん、第二言語習得研究やその周辺領域を大学・大学院で専門的に学んできた者を中心に、英語教育に関する専門性の高いトレーナーをそろえております。
ENGLISH COMPANY公式サイト よくある質問(2026年9月8日確認)
STRAIL公式サイトのよくある質問には、「大学や大学院などで専門的な知識を得て、教育の現場にも関わった経験のあるプロフェッショナルが多数在籍しています。第二言語習得という英語学習の科学に精通しており、その科学的な見地から学習の計画から実施までをサポートします。」と書かれていました。
| 項目 | ENGLISH COMPANY公式の記載 | STRAIL公式の記載 |
|---|---|---|
| 母語 | トレーナーは全員が日本語を母語とする。ネイティブ講師はいない | 母語についての記載はありませんでした |
| 学歴・専門 | 第二言語習得研究やその周辺領域を大学・大学院で専門的に学んできた者が中心 | 大学や大学院などで専門的な知識を得て、教育の現場にも関わった経験のあるプロフェッショナル |
| 教材 | 第二言語習得研究に基づき効率的に設計されたオリジナル教材を使用 | 大学や大学院で第二言語習得などを学んだ専門チームが開発・運用する学習コンテンツを使用 |
「第二言語習得研究にもとづく」という看板が、教材とトレーナー採用の両方にかかっていることが、公式の記載から読み取れます。
なお、STRAIL公式サイトの英語コーチングの解説ページには、コンサルタント個人の経歴も実名で掲載されていました。「大学で第二言語習得研究を専門的に学び、在学中にアメリカの大学へ留学。」といった記述が並んでいます。
第二言語習得研究を掲げるサービスと、その料金(税込)を並べます
同じ看板を掲げていても、提供される中身と金額はまったく違います。公式ページに掲載されている数字をそのまま並べます。
| サービス | 人が関わる時間 | 入会金(税込) | 受講料(税込) |
|---|---|---|---|
| ENGLISH COMPANY パーソナルトレーニングコース 90日間集中プログラム | 週2回のトレーニング | 55,000円 | 561,000円 |
| ENGLISH COMPANY パーソナルトレーニングコース 180日間集中プログラム | 週1回のトレーニング | 55,000円 | 679,800円 |
| STRAIL ビジネス英語コース(3ヶ月) | 週1回60分(アセスメントテスト30分+面談30分) | 55,000円 | 336,600円 |
| STRAIL TOEIC®L&R TESTコース(3ヶ月) | 週1回60分(アセスメントテスト30分+面談30分) | 55,000円 | 336,600円 |
両社の料金ページには「※表示価格はすべて税込です」と明記されていました。ENGLISH COMPANY側には「※別途、教材費と発送事務手数料(オンライン受講の場合)がかかります。」という注記も付いています。
STRAIL側には「※ウィークリー英会話ブーストは別料金(月額14,960円)のサービスです。」という注記がありました。
この差がどこから来るかは、ENGLISH COMPANY公式のよくある質問に直接書かれています。
両サービスとも第二言語習得研究の知見に基づいたカリキュラムの設計や自宅学習のサポート等を行なっておりますが、トレーニングの有無と価格帯が異なります。(中略)STRAILでは1回60分のマンツーマンコンサルティングを週1回実施して自宅学習のメニューをご提案しており、トレーニングを実施しないぶんリーズナブルです。
ENGLISH COMPANY公式サイト よくある質問(2026年9月8日確認)
つまり公式の説明では、根拠にしている考え方は共通で、違うのはトレーニングを実施するかどうかだ、という整理になっています。
「第二言語習得研究」と「第二言語習得論」|公式サイトによって言葉が違います
読み比べていて気づいたのですが、同じグループの中でも使っている言葉が揃っていませんでした。
| 公式サイト | 使われていた語 | 該当箇所の表現 |
|---|---|---|
| ENGLISH COMPANY | 第二言語習得研究/第二言語習得 | 第二言語習得研究に基づき効率的に設計されたオリジナル教材 |
| STRAIL | 第二言語習得研究/第二言語習得 | 第二言語習得という英語学習の科学に精通しており |
| シャドプラス | 第二言語習得/第二言語習得研究 | 第二言語習得の知見を基に科学的に設計 |
| シャドテン | 第二言語習得論 | 第二言語習得論に基づく「質」と、行動経済学に基づく「量」を両立 |
「研究」と書く会社と「論」と書く会社があります。指しているものが同じかどうかは、公式ページからは判断できませんでした。
ここは私が学術的に定義を裁定するところではないので、「公式サイトによって表記が違う」という事実だけを記録しておきます。
比較記事を読むときは、この語の揺れをそのまま写しているページもあるはずなので、どの会社の公式表現なのかを確かめながら読むことをおすすめします。
第二言語習得研究を根拠にした数字として、公式に出ていたもの
公式ページに出ていた数字を、注記込みで並べます。注記を落とすと意味が変わるので、そのまま添えます。
| 数字 | 掲載元 | 公式が付けている注記 |
|---|---|---|
| 独学と比べてスコア伸び率は最大3.8倍 | ENGLISH COMPANY メソッドページ | 2016年〜2021年5月時点までの受講生のスコアデータ(n=2442)をもとに作成、と注記あり |
| 自宅学習は多くても1日1時間から1時間半程度 | ENGLISH COMPANY メソッドページ | 一般的な英語コーチングスクールは1日3時間前後、との比較として記載 |
| 主に初中級レベルでは平均150点アップ | STRAIL よくある質問 | TOEIC®L&R TESTコースについての記載 |
| 累計30,000人以上の受講実績 | STRAIL 英語コーチングの解説ページ | 姉妹サービスのENGLISH COMPANYと合わせた数、と明記 |
「累計30,000人以上」は、STRAIL単体の数字ではありません。公式ページに「姉妹サービスのENGLISH COMPANYと合わせた」と明記されています。
比較記事ではこの但し書きが落ちていることがあるので、原文で確かめる価値がある箇所です。
「最大3.8倍」も同様で、公式ページには算出方法の注記が2つ付いています。数字だけを切り出して読まないほうがいい部分です。
第二言語習得研究について、公式ページに書かれていなかったこと
ここがこの記事でいちばん大事な章です。公式を全部読んでも埋まらなかった項目を、埋めずにそのまま出します。
| 公式で確認できたこと | 公式では確認できなかったこと |
|---|---|
| 第二言語習得研究の定義(学問としての説明) | 参照している研究者名・論文名・出版年 |
| そこから導かれる「効率的な学び順がある」という主張 | その主張の出典となる具体的な文献 |
| Phase 0〜8という区分と、各フェーズのトレーニング | フェーズをどのテストで判定するのかの具体的な手法 |
| トレーナー・コンサルタントの学歴要件 | 全員が該当するのか(「〜を中心に」という表現) |
| 排除する方法(属人的・有名人推奨・出典不明) | 「学問的に意味のあるとされている」の判断基準 |
| スコア伸び率や平均点アップの数字と注記 | 比較対照群の設定方法などの詳細 |
いちばん大きい欠落は、参照している一次文献が公式ページに示されていないことです。
「第二言語習得研究では〜とされています」という書き方は繰り返し出てきますが、どの研究かはどのページにも記載がありませんでした。
これはこの2社に限った話ではなく、この言葉を掲げるサービス全般に当てはまることです。ですのでこの記事でも、私の側で論文を持ち出して補うことはしません。
読み手として現実的なのは、「学術的に正しいか」を自分で審査しようとするのではなく、その会社が自分の課題をどう特定するのかを無料の枠で見せてもらうことだと思います。
第二言語習得研究を掲げるサービスは「1日に出せる時間」で選び分けます
公式に書かれている条件を、1日に出せる時間で並べ直します。同じ根拠を掲げていても、求められる時間はまったく違います。
| 1日に出せる時間 | 公式の条件と照らして現実的な形 | 根拠になる公式の記載 |
|---|---|---|
| 15分前後 | アプリで自習する | シャドプラス公式「1日15分から取り組める」 |
| 1時間〜1時間半 | トレーニングまで人に付いてもらう | ENGLISH COMPANY公式「多くても1日1時間から1時間半程度」 |
| 1時間前後で、自習は自分で回せる | 週1回60分のコンサルティングで課題の特定と処方だけ受ける | STRAIL公式「週1回60分(アセスメントテスト30分+面談30分)」 |
第二言語習得研究という言葉に惹かれて申し込んでも、時間が出せなければ何も起きません。ここは看板と関係なく決まる部分です。
1日1時間から1時間半を出せて、自分のフェーズがどこなのかを人に判定してほしいなら、ENGLISH COMPANYの無料体験が対応する形です。私自身、この無料体験を受けたうえで運営会社にも取材しています。
自習は自分で回せるので、何をやるかだけ決めてほしいという場合は、STRAILの無料カウンセリングが対応する形です。公式サービスページには、シャドーイング・ディクテーション・音読・多読・パターンプラクティスなどのトレーニングを、課題を把握した専門コンサルタントが「処方」すると書かれていました。
どちらも無料の枠があるので、金額を決める前に「自分の課題をどう説明されるか」を先に見ておくのが順序としては合理的です。
第二言語習得研究について、無料体験・無料カウンセリングで確認したいこと
公式ページで埋まらなかった項目は、無料の枠で直接聞くのがいちばん確実です。
- いまの私はどのフェーズで、その判定は何を見て行ったのか
- 私の「聞き取れない」の原因は、語彙・音声知覚・処理速度のどれなのか
- 提案されたトレーニングは、なぜ私にとって今それなのか
- 担当してくれる方は、どの分野をどこで学んだ方なのか
- 受講中にフェーズが変わったとき、メニューはどう組み替えられるのか
- 金額は税込か税抜か、入会金・教材費・別料金のオプションはどれか
2つ目の質問がいちばん大事です。この点に具体的に答えられるかどうかで、第二言語習得研究という言葉が看板なのか手順なのかが分かれます。
STRAIL公式サイトの英語コーチングの解説ページには、コーチングを選ぶときのチェックポイントとして「第二言語習得研究など、科学的根拠に基づいているか?」という項目が自ら挙げられていました。
同じページには「あなたの英語力を正確に診断し、『なぜその学習が必要か』を説明してくれるか?」という項目もあります。公式が自分で置いた基準なので、そのまま質問にして使えます。
第二言語習得研究に関するよくある質問
第二言語習得研究とは、ひとことで言うと何ですか
両社の公式サイトの表現をそのまま使うなら、「人が母語以外の言語を身につけるプロセスやメカニズムを研究する学問」です。
これはSTRAIL公式サイトのサービスページとENGLISH COMPANY公式サイトのメソッドページに、ほぼ同じ文言で載っていました。
第二言語習得研究の英語表記は何ですか
STRAIL公式サイトのサービスページには「SLA, Second Language Acquision」と表記されていました。同社の別ページでは「SLA」という略称だけで書かれています。
ENGLISH COMPANY公式サイトのメソッドページには、英語表記の記載がありませんでした。
第二言語習得研究にもとづくと書いてあれば信用していいですか
私の見方を書くと、この言葉が書いてあるかどうかではなく、そこから何が具体的に落ちているかで判断するべきです。
今回読んだ範囲では、フェーズの区分と各フェーズのトレーニング名まで公開していたのはENGLISH COMPANY公式サイトだけでした。ここまで書いてあれば、少なくとも中身を確かめることができます。
第二言語習得研究の知見は独学でも使えますか
公式ページには「独学でこう使える」という記載はありませんでした。両社ともコンサルタントやトレーナーが課題を特定する前提で書かれています。
ただしENGLISH COMPANY公式のフェーズ表は公開されているので、自分がどの状態に近いかを読んで参考にすることはできます。判定そのものは公式に手法の記載がありませんでした。
第二言語習得研究を掲げるサービスは、どこも同じ内容ですか
同じではありません。ENGLISH COMPANY公式のよくある質問には、同じ知見に基づいていてもトレーニングの有無と価格帯が異なると明記されています。
週2回90分のトレーニングがあるENGLISH COMPANYと、週1回60分のコンサルティングだけのSTRAILという違いが、公式の説明としてそのまま書かれていました。
第二言語習得研究の本を読めば同じ効果がありますか
本の効果について、両社の公式ページには記載がありませんでした。ですのでこの記事でも答えを作りません。
公式が繰り返し書いているのは、知識そのものより「いまのあなたの課題を特定すること」が重要だという点です。そこだけは両社に共通していました。
まとめ|第二言語習得研究とは何かを、公式の記述だけで整理しました
2026年9月8日時点の公式ページから確認できたことを、最後にまとめます。
- 定義は「人が母語以外の言語を身につけるプロセスやメカニズムを研究する学問」と両社の公式に書かれている
- そこから導かれている主張は「効率的な学び順がある」(ENGLISH COMPANY公式)
- 症状ではなく原因を特定する、という医師のたとえを両社が使っている
- Phase 0〜8という区分と、各フェーズのトレーニング名がENGLISH COMPANY公式に公開されている
- 属人的な方法・有名人推奨・出典不明の方法を排する、とSTRAIL公式が明記している
一方で、参照している研究者名や論文名は、どの公式ページにも記載がありませんでした。フェーズの判定手法についても具体的な記載がありませんでした。
ですので「第二言語習得研究にもとづく」という表記そのものを、品質の保証として読むことはできません。読むべきなのは、その先に何が具体的に書かれているかです。
そして最終的な確認は、無料体験や無料カウンセリングで自分の課題をどう説明されるかを見るのがいちばん早いです。この記事の中ほどに、そこで聞く6項目を置いてあります。
最新の内容と金額は、必ずENGLISH COMPANY公式サイトとSTRAIL公式サイトでご確認ください。
本記事の情報は2026年9月8日時点で、ENGLISH COMPANY公式サイト(メソッドページ・特長ページ・パーソナルトレーニングコースページ・よくある質問ページ)、STRAIL公式サイト(サービスページ・英語コーチングの解説ページ・オンライン受講ページ・よくある質問ページ)、シャドプラス公式サイト、シャドテン公式サイトを確認して作成しました。
筆者は論文などの一次資料を参照しておらず、本文には学術的な主張を自分で加えていません。条件や金額は改定されることがあるため、申し込み前に公式ページと契約書面をご自身でご確認ください。
👑 英語コーチング専門の私が、いちばん推せる2社はこちら



コメント
コメント一覧 (2件)
[…] この二つを分けて考える土台は第二言語習得研究とは何かにまとめている。↓ […]
[…] この移行の考え方そのものは第二言語習得研究とは何かにまとめている。↓ […]